ビジネスをしてる人の中で、
「自分はこだわりを持ち続けたので大成功したんだ!」って人いますよね。
マーケッターとしての視点で見ると、
あれって、ちょっと違うんじゃないかなーと思ってるので、今日はそんな話です。
まず大前提として、
ビジネスをスケールアップさせていく為に
「こだわりを持つことは弊害になるケースが多い」という事
例として出すと、
整体院をやるとして、
本当に体の隅々まで治すプロのプロ技しか扱えないような「職人気質な店舗」をつくると、
とてもじゃないですが、拡大は見込めないですよね
だからビジネスという視点で見ると、
「いかにこだわりを捨てるか」
というのがスケールアップの鍵ともいえる訳です。
じゃあ冒頭の「こだわりを持ち続けたら成功する」というのは嘘なのか?というと、
「市場の規模」と「何にこだわるか」によると思います。
まず、「何にこだわるか」から言いますと、
大抵の人が商品にこだわりを持つと思いますが、
結局最終的に選ぶのは「お客様」です。
ですので、そもそもそのこだわりを求めてる人がいなければ、
いくらこだわった所でまったく意味がないと・・・。
つまり
「自分の事にフォーカスを当ててこだわる」のか
「お客様が求めてるものにフォーカスを当ててこだわるのか」の違いという事です。
当然、後者のお客様が求めてるものに対してこだわりを持つ人の方が結果が出やすいです。
まあ、世の中を見ていると、たまたま自分がこだわってたものが、
お客様にとっても求められてるというケースもあるので、
それが功を奏したという人が、冒頭のケースになるでしょう。
そして、もう1つ重要なのが「市場の規模」です。
まずそのこだわりを必要としている人が他にどのくらいいるのか?
そしてどのくらいリーチしているのか?がヒットするかどうかの指標になるのですが、
本来、こだわりを持つというのは、結論からいうと「唯一無二」の商品になり、
「ライバルがやらない事をやってる」事にメリットがあるのですが、
世の中でこだわってもヒットしない人達って、
なんかすでにライバルも同じことをやってるんですよね。
これまた先ほどの整体院の話が分かりやすいですが、
全身を徹底的に良くする施術
何十年もかけて学んできたゴッドハンド
こういうのは、すでに数多くいる訳で、
正直そこにこだわっても、中々ぱっとしなかったりするんです。
こういう話をすると、
「いや、うちはそのライバルよりも〇〇が〇〇で〇〇にさらにこだわってるんです」
と、やたら難しい事を言い出すのですが、
あのね・・お客様はそんなに賢くないんです。
どっちかというとバカばかりです。
説明をされないと分からないこだわりなんて、
正直意味がありません。
「伝わらないこだわりはマスターベーションと同じ」です。
これ、みんな理解してないですよね。
■小山だったらどうするのか?
ちなみに私がこだわりを持つビジネスをつくる場合、
まず最初に「スケールアップするという考えは一旦、諦めます」
実際やってみて、市場が大きいと判断するとか、
市場が大きいのに、まだライバルがいないとかなら、
当然スケールアップも狙うのですが、
まあ、おそらく普通にこだわりを持つビジネスをやる場合、
スケールアップを考えると、難易度が上がるので、
シンプルにこだわりを持って成功するだけなら、
”単純にライバルが皆無な市場を徹底的に攻める”
というシンプルな方法をやるかと思います。
これ、まじで難易度低いのに当たるので、
初心者この辺りからやらせますね。
例でいうと
「蟻」の事だけを集めた、蟻専門店とか
特定のキノコの事だけを集めたWEBショップとか
「インコの道具や餌」だけを集めた専門店とか
まあ、ここまで特化します
ちなみに蟻もインコもどっちも市場そこそこあるけど、
やってる人が少ないので、たぶん当たります。
蟻の餌だけを特化して販売したり、
蟻の巣を超おしゃれにして販売したり
いろんな蟻の種類を販売したり。
まあ多分当たります。
▲こういうのをいっぱい考えてみる
まあ、私は蟻んこが一ミリも好きじゃないので、やらないですが。
最初はローコストで、固定費や変動費をおさえ、
とにかく集客にだけ力を入れます。
集客も簡単なプレスリリースと、SNS戦略で特化型でやっていきます。
多分これでそこそこの年商数千万くらいのビジネスには育つはずです。
ですので、ビジネスでこの規模の成功もしたことがない人は、
根本的に何かが間違えています。
おそらくこだわりの方向性が全然違っており、
マジでどうでもいい事にこだわってるのだと思いますね。
今まで話をしてきて、上手くいかない人程、
まじでどーでもいいこだわりを延々説明してくるパターンばかりなので、
この機会に考えなおした方がよいでしょう。
ただ、こだわりを持つビジネスをやると、
先ほど書いた通り、年商数千万。
よくても数億くらいがいいところで、それ以上は中々難しいです。
これは単純にこだわりを持っていても、それを求める需要がなく、市場規模が大きくないからです。
ただ、中には相談として
■スケールアップもしたいが、
こだわりも捨てたくないという場合はどうするべきか?
みたいな質問がくる事があります。
いや、めちゃくちゃ我儘ですよね(笑)
結論からいうと、「こだわりを絞る」事によって可能です。
大体こだわりを持つ人って「全部やる!」みたいな完璧主義が多いんですよ。
1から100まで完璧じゃないと無理みたいな・・
でもそれって、大企業とか資本がある人の戦い方で、
PR費用に月5000万とか、1億とかポンと出せるなら、まあテストマーケとしてやれなくはないですが、
そんな金ないというなら、シンプルに「こだわりを絞る」事をやってみましょう。
料理だったら、〇〇の料理だけはこだわる
整体だったら、〇〇の部位だけはこだわる
みたいな感じですよね。
でも「全部」みたいな人から言わせると
いや、料理でも〇〇の料理だけに絞ることはできない。他の料理も知らないといけない。
と言ってきますし、
整体でも〇〇の部位だけじゃ体はよくならない。他の部位もやらないといけない。
という話を持ち出します。
もちろん理屈は分かるのですが、それを言い出すとスケールアップは中々厳しい。
だから、結局のところどの方法をとるのか?
自分の心に従うしかないですね。
私の考えでは、スケールアップを経験したことがない人ほど、
あーだーこーだー煩いので、
一度スケールアップし、出口を経験した上で
自分のやりたい事、こだわりを徹底する人の方が上手くいってる気がします。
こだわりを持つ人って、ある意味やったことがない事を否定するのですが、
まずは視野を広げて、その上で選択したほうがいいかと。
以上、私の考えです笑
それではまた~
追伸:
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