コラム

イメージが悪いコンテンツビジネスのリブランディングを考えてみた

創造的な仕事、「刺激と感動を与える」をコンセプトに マーケティングを支援している小山です。

 

先日、副業系やスクール系をやってる人から、

ブランディングをよくしたいのでどうしたらいいですか?といった相談を受けました。

結論からいうと、「そのビジネス辞めたら?」となってしまいますが、

それを言うと終わるのでもう少し真面目に話をしました。

そもそも、副業系コンテンツって世間でのイメージは「怪しい」と「期待」の半々です。

 

■業界のイメージはあなたが真っ当にやろうと関係ない件

このイメージというのは本人がどれだけ真っ当にビジネスをしても、

「業界そのものの平均的なイメージ」が根付いてしまうため、どうしてもぬぐえなくなります。

例えると、人をバカスカ殴る不良校があって、どんなに真面目な生徒でいたとしても、

世間の目は

「ああ、あの不良校だからみんなヤバイ奴」となってしまいますよね。

 

なので、業界の構造上「悪い奴が多い」と

世の並びとなって同じく悪い奴に見られます。

そんな悪い奴なんて殆どいませんよ!

業界の大半が真面目な奴です!

という人もいますが、これはアホ過ぎますね。

まず業界の大半が真面目なのは、どこの業界でも同じですw

重要なのは「問題を起きる人の率」です。

問題が起きる人の率が他の業界より高いか、

世間で話題になるような問題が多いと、結局イメージは悪くなります。

先ほどの不良校の話でいえば、不良校の大半は真面目に授業を受けてるでしょう。

問題を起こす人は一部しかいないと思います。

でも問題を起こす人の率は、一般の学校よりも高いでしょうね。

ですので、業界の構造上仕方ないと思ってます。

この構造を変えたいんだ!という人もいますが、

であれば業界そのものの仕組みや方法、さらにはマインドセットを変えるしかありません。

しかし、残念ながら副業やスクール系の大半は、

目的が「お金」の為にやってる人が多いので、これまた難しいというのが現実です。

■ブランディング上「月収〇〇稼ぐ」と書いてるだけでマイナス

ブランディングを考えると「月収〇〇稼ぐ」という言葉は基本使いません。

そもそもまともに考えて、月収ではなく月商なのは誰の目から見ても明らかですし、

彼らの大半は確定申告書も公開しない人ばかりです。可処分所得がいくらかもよくわかりません。

ですが、副業系はそんなリテラシーが高い人を相手にしているのではなく、

基本的にはもっと低リテラシー層の人を相手にしてるビジネスです。

そのため、短期的に売上を上げたいだけなら

「月収〇〇稼ぐ」というフレーズの方が突き刺さるのも事実です。

ただいつも思ってる事として、こういうフレーズを使ってるにも関わらず

「うちの客はロクな奴がいねぇ」と文句をいってる人を見ると、

これまたアホすぎね?と思ってしまったりします。

低リテラシー層にわざわざ突き刺さるフレーズを使ってて、

良い客を求めてるのはさすがに頭悪すぎます。

Xでも度々見る月収〇〇稼ぐというフレーズを使ってる人達は、

そこの所だけ理解しておくと良いかと。

※やるなといってるのではなく、やってもいいと思いますが理解度が足らないまま文句をいうのはどうなの?という意味です。

さて、そんな副業・スクール系の人達を良いブランディングにしていくとしたらどうしたらいいか?

結論は以下になります。

これ以外にもありますが、分かりやすいところでいくつか出しておきます。

 

■結局どうやったらブランディングが出来るのか?

①フレーズの変更、コピーの変更

基本の基となるフレーズの変更です。
先ほど書いた「稼ぐ」等のワードを極力外し、

「売上」という言葉に直したり、言葉を綺麗にしていきます。

そういう言葉を使うと売上下がっちゃいますよ!

といってる人は、三流以下コピーライターだと思いますが、

そもそもライティングの原則は「言葉だけではない」です。

例えばお客様の声をふんだんに使うだけでも売上はあがりますし、

コンセプトでの差別化でも売上はあがります。

※どちらかというとコンセプトやお客様の声を追及した方が下手なライティングの言い回しを変えるより売上が上がります。

これまた話すと長いのですが、副業系のお客様の声ってだいたい同じパターンしか見た事ないんですよね。

お客様の声でも「質」がありますし、実績の出し方も色々あります。

単純にビフォーアフターの見せ方1つとってもやれる事はあるはずです。

しかし見てる限り、かなり浅いお客様の声が多いように思え割れます。

そして定番の「貧しかった僕が〇〇する事によって成功した」というヒーローズジャーニーストーリー。

まあいいのですが、ヒーローズジャーニーストーリーの見せ方1つとっても色々やり方ありますし、

本当に効果的かどうか?はケースバイケースです。

元々、ストーリーを入れると売上が上がると言われてる理由は「信じてくれやすいから・共感しやすい」ですが、

そんな事よりも、一発TVに出て芸能人から〇〇さんのコンテンツ凄いですね!

と言われた方がCVが上がったりします。

なのでやり方次第なのですが、あまりにもお決まりパターン、

お決まりの方法しか知らないので、そこから脱出できてない人が多いですね。

②UI・UXの変更

シンプルにデザインです!

デザインはブランディングに大きくかかわりまして、

一番よいのは綺麗めな業界で使われてるデザインをトレースする事です。

簡単ですが効果的です。

・・ですが、おそらく副業系は綺麗めなレターやデザインを使う事に抵抗ある人が多いです

何故なら、従来のコッテコテのレターやデザインの方が売れると肌感覚で分かってるからです。

しかし、これは単純に間違い。

「デザインはあくまでブランディング」の部分の問題で、

本来ビジネスとは「コンセプト」で売ります。

コンセプトが練れてないと、どうしてもライティングや
微妙なデザインに走らざるを得ないという感じです。

まあ、実際売るだけなら明らかあるあるなデザインの方が売れますよ。

下手すると露骨に怪しい写真や怪しい雰囲気を出した方が売れるケースもあります(マジであります)

ですが、そういう事をするとずっとリブランディングできない事は理解した方がよいでしょう。

③SNSへの回遊

度々話をしていますが、副業・スクール系のビジネスの導線は

リストを獲得

教育

販売

という3ステップによってつくられています。

 

どうして「販売後の教育」を皆さん作らないのかは分からないのですが、

重要なのは販売後の教育です。

ここで勘違いしやすいのは

「なるほど!商品を売った後に教育してまた商品を売るんですね!」

という人もいますが、そうじゃなく

日ごろから情報発信しているSNSやメディアを見てもらうための教育です。

まとめるとこんな感じになります。

リストを獲得

教育

販売

SNS誘導への教育

 

商品を売った後に教育してまた売るのもよいですが、

中・長期でビジネスを続けていくには

発信をしているSNS媒体やメディアを見てもらうようにした方がいいです。

これがあるとリスト棄損率が下がります。

簡単に言うとファンが定着します。

また自分の考えるブランディング・イメージを作りやすいですね。

 

④ビジネスとしてのあるべき姿を見つける

そして次に、根本論となる「そもそも何のためにビジネスをするのか」を決めるステップです。

副業・スクール系の大半はお金を稼ぎたい!と思ってやってるでしょうが、

そうではなく、お金以外の目的を作った方がよいです。

正直、業界で1番を取る。でもなんでもいいです。

 

まあそもそも今提供しているコンテツの先に何があるのか?

を考えてる人は殆どいません。

もう少し言うと、「出口」を意識したビジネスを考えていません。

まるで一生そのビジネスと付き合うかのような動きをします。

ゼロイチを教える事が生きがい!という人もいますが、

まずはビジネスの終わりやゴールを決める事。

これがビジネス構造を大きく変化させることに繋がります。

基本は3年~5年くらいでビジネスの出口を決めて、

最後にどうしたいのか?を考えていきます。

 

⑤スクール以外のビジネスをメインで打ち出し、スクール系は表で出さない

ブランディングを完全に意識をしつつ、売上もさらに上げていくとなると、

副業&スクール系は中々厳しいものがあります。

これを解決する最も簡単な方法は、
スクール以外にメインでやってる事業をつくるという事です。

まあ簡単にいうとスクール以外のビジネスをつくり、会社のHPにも表にもメインで出していく。

スクールはやってるが、表にあまり出さない。という方向性をとります。

結局人は「メイン」で見てる物が全てです。

アダルトビデオで大きくなったとある会社の例でいうと

今では総合商社みたいな動きをしておりまして、

水族館からガソリンスタンドまで幅広く手掛けてたりします。

まるでアダルトビデオの件はなかったかのようですが、結局表のイメージが全てです。

ビジネス上、副業やスクールが稼げる!と思ってやってる人達にいいたいのは

「それ、表で出す必要ある?」という質問です。

仕組みつくって表に出さなくてもいい気がしますね。

会社としてやってる人は、子会社つくってそこで運営するとか・・

まあ何でもいいですが、わざわざ表に出さなくていいのでは?

と思ったりします。

まあ、皆さん好きでやってるのでいいと思いますが、

リブランディングを考えてる割に、どうして上手くやらないのかなーと度々感じますね。

「大半の人は表の事しか見ない」です。

 

⑥PRブランディングで差別化

最後はシンプルにPRブランディングですね。

ここも言うとキリがないですし、TVや雑誌などやれる事は色々ありますが、

私だったら多分、全然関係のない業界とのタイアップを狙っていきます。

例でいうと、「あまり売れていないが、これから売れそうなアイドルグループ」とタイアップを組んで、

アイドル資金をつくるための副業ストーリーを作ってあげるとか。

そういうのを大手企業などと連携してイベントを仕掛けたりします。

ここは簡単に書いてますが、PRプランナーをいれてちょっと練らないといけない話です。

まあ副業・スクール系で儲かってる人は、この辺りプランナー費用はらってぶち込めばできる話です。

重要なのは異業種を巻き込んで、企画として面白い物に仕上げる事ですね。

ただTVに出ればいい!とかではなく、あえて「とがった企画」に変更できるかが鍵で、

これまた書くとこの内容だけで相当書きたい事はあるので、この辺りにしておきます。

 

まとめとして、リブランディングは可能なものの

全てにおいて根本的な考えを変えないと、中々難しいという結論です。

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